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末期がん(肝臓がん)闘病記 214
214:退院の許可が出る
~この闘病記の内容は2005年(平成17年)11月頃の出来事です。~
チューブが抜けた翌朝、私は目を覚ますとすぐに
胆汁が漏れていないかわき腹のガーゼに手を当ててみた。
胆汁は漏れてはいなかった。
やはり胆管が正常に戻ったのだと内心ホッとしていた。
午前中の回診の時、主治医が私のところへ来た。
「笹野さん、どうですか?」と聞かれ、私は
「胆汁はしみ出ていない様に思います。」と言うと
「ガーゼを取り替えましょう。」と言われガーゼを取り替えることになった。
交換したガーゼを見てもほとんどしみ出ていないのが私にも分かった。
この日から治療など何もする事は無かった。
私は退屈しのぎに家から持ってきたキノコの本を
ベッドの上で見ていた。
時々主治医が私の病室前の廊下を歩いているのが見えた。
主治医と私は目が合ったが
主治医はそのまま別の病室へと歩いていった。
しばらくしてまた主治医が戻ってきた。
主治医は私の様子を見て
「笹野さん、退屈そうですね。」と話しかけてきた。
私も「ハイ。」と答えると「身体の調子はどうですか?」と聞かれたので
「別に変わった事も無いです。」と答えた。
すると主治医はいきなり
「もう安定しているようですから今日退院しても良いですよ。」と言った。
私は嬉しさのあまり
「本当に退院しても良いんですか?」と念を押すかのように聞いた。
主治医は
「そのかわり家に帰っても入浴はまだ絶対ダメですよ。
1週間後に外来の予約を入れておきますからその日の診察の結果で判断しますね。」
と言った。
私は主治医に「はい、分かりました。」と答えた。
そして私は主治医に
「先生、長い間本当にいろいろとお世話になりました。」とお礼を言った。
主治医も笑顔で
「本当にいろいろな事がありましたよね。
でも良く頑張りました。」とねぎらってくれた。
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